小畑裕司の世界
2007.4の松屋銀座の個展では桜を中心とした作品展が行われました。これより下はすべてそのときに新作発表された桜柄の作品です。


41折鶴と枝垂桜文輪花鉢


40菱桜・地紋輪花大鉢
36枝垂桜文水指

37枝垂桜文四方皿(総柄)
35八重桜文飾皿(総柄)

桜を前面に描きながら、柔らかい雰囲気と優しい色合いがバランスよく配置された一品です。周囲の赤書の桜がまたアクセントになって、皿に味わいを加えていると思います。


39枝垂桜文丸花瓶(赤書)


38八重桜とるり文丸花瓶


34八重桜文陶額(小)


33波に八重桜文花瓶


31枝桜景色文飾皿赤書
遠近法を利用して日本画には珍しい構図の画風となっています。


32正円子枝桜文細花瓶(黒書)


30流水八重桜文陶額(中)


29正円子桜文(三枝)陶額(大)
赤が映える美しい構図の陶額です。


28枝垂桜文陶額(小・赤書・縦)


27八重桜とるり文陶額(大)


26枝垂桜文陶額(中・縦)


25八重桜文陶額(小・横)


24八重桜(薄濃み)陶額(大)


23八重桜とるり文陶額(中・横)


22山桜文陶額


21正円子桜文(幹)陶額


20桜文角水滴(総柄)
19八重桜文丸胴花瓶
小ぶりの花瓶です。下から伸びているかのような枝振りが桜の躍動感を生み出しています。
18桜とめだか文丸花瓶
つるのように伸びた枝が桜の花を抱えています。流れるような花と枝のコラボレーションが美しい作品です。
2007.2加満久良にて
16桜尽くし文花瓶(総柄)
美しいシェイプの花瓶いっぱいに桜文を描いた作品です。白とピンクを使った八重桜が木の枝いっぱいに描かれていて、春爛漫を感じさせます。
2007.2加満久良にて

17枝桜文花瓶
桜の花が一面に描かれている中に、赤い桜のつぼみがアクセントになっています。幹の色も透明感ある茶色に仕上がっています。
2007.2加満久良にて
15細唐草枝垂桜文飾皿
唐草と桜のバランス、わずかにあいた余白、絶妙なバランスでまとまり、落ち着いた印象を与えるとともに力強さも持っていると思います。
2006.9池袋東武百貨店にて


14八重桜文ぐい呑
美しい色合いで八重桜が描かれています。
2006.9池袋東武百貨店にて


13正円子桜文・急須
反湯呑(5柄)
春爛漫の器で入れるお茶もいいですね。
20060.4松屋にて
12枝垂桜文(幹)陶額
すっと伸びた幹の上部から桜が枝垂れています。自在に桜を描いている様子が、伝わってきます。
2006.4松屋にて


11八重桜文(幹)陶額
桜の舞い散る予感を携えて可憐に豪奢に咲く桜の様子が美しい陶額です。
2006.4松屋にて
10八重桜文(枝)陶額
はらはらとした感じがとても品がよく美しい桜の図です。一編の詩ができそうな風情ある図です。
2006.4松屋にて


9八重桜文(黒書)陶額
淡いピンク色が美しい八重桜の図です。太い幹が巨木感を出しています。
2006.4松屋にて


8正円子枝桜文角盛皿
びっしりと描かれた桜の花がかわいらしい角盛皿です。
2006.4松屋にて


7八重桜文丸胴花瓶
小畑氏は今回の個展で八重桜に本格的に挑戦しました。普段は見ることのない八重桜ですが、小畑氏は実際の八重桜を元にこの花柄を考案したそうです。
2006.4松屋にて


6枝垂桜文大花瓶(総柄)
桜の花で埋め尽くされた大花瓶です。桜色の表現が赤いつぼみと青い枝で引き立っています。
2006.4松屋にて


5枝垂れ桜文細首花瓶(総柄)
桜の花がびっしりと描かれています。
2006.4松屋にて
4枝垂桜文陶額(群青枝)

緩やかに伸びた枝の様子が素敵な枝垂桜の陶額です。群青の木が作品に清涼感を与えています。桜の花は、氏独自の調合の絵の具によるものです。日本の風物詩桜の花を描くことが出来るという点で、この桜色の絵の具は大きな役割を果たしているといえるでしょう。

2005.7横浜高島屋にて
3 枝枝垂文花瓶

画面いっぱいに桜文がしだれています。枝は青色で描かれ、独特の趣となっています。上の作品とはまた違う味わいがあると思います。

2005.7横浜高島屋にて
2 正円子桜文(赤書)丸花瓶

桜が一面に描かれた豊潤な花瓶です。これだけ描かれていると心的に十分な満足感を与えてくれます。拡大写真を見ると輪郭とつぼみに赤を使っていることがわかります。

2005.7横浜高島屋にて
1 正円子枝垂桜文四方鉢

枝垂桜が一面に描かれたこの作品は、まさに小畑氏の作品の代表といって差し支えないでしょう。ピンクの絵の具は、氏独自の調合によります。氏によれば、白やピンクは焼成前からそのような色をしているそうですが、枝や葉の緑や茶色は焼成前は灰色をしているそうです。これだけ描きこまれた作品を見る機会はそうはないので、この写真で雰囲気だけでも味わっていただければと思います。濃いピンクと薄いピンク、白のそれぞれの桜の花が全面にちりばめられているのがわかると思います。
2005.4松屋にて
ここでは、小畑裕司氏作の桜文の作品を紹介いたします。
桜文は小畑裕司氏の代表作です。
桜色の桜と白色の桜を織り交ぜた作品の数々は逸品ぞろいですので、どうぞご堪能下さい。
桜文の作品